2020年12月3日木曜日

【高齢化社会を迎える都市の課題とは!?】宇都宮市はバリアフリー推進で幸福度を上げる!?

 先日、宇都宮市内で開かれた「ヒューマンフェスタとちぎ」で障害者の人権について、NPO法人アクセシブル・ラボ代表理事である大塚さんが講演されました。

大塚さんは11年前に事故で脊髄を損傷し車いすの生活を余儀なくされました。


その後は実際の経験から得られた環境改善の観点から、障害者の外出環境整備事業に取り組まれています。



急速な高齢化社会を迎える日本では、車いす生活を強いられる方が間違いなく増加していきます。


アクセシブル・ラボでは昨年に引き続きとはなりますが「栃木県障害者行動拡大支援事業」を受託されています。


障害には様々な分類がありますが、アクセシブル・ラボのホームページでは何らかの障害を持つ方は全国400万人強がおり、その中で最も多いとされている肢体不自由による車椅子利用者が全国で200万人(全国民の1.57%)であるとしています。


人数についてデータ有効性を検証するために1次データの調査を行いましたが、令和210月にまとめられた「国土交通省総合政策局_安心生活政策課」の資料によると、身体障害総数は全国で5,087,257人となっていますが、この人数には言語・咀嚼障害や聴覚・平行機能障害などの方も含まれています。


https://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/barrierfree/content/001367708.pdf


それらの合計数から内部障害の1,590,393人を引くと多少の誤差がありますが、肢体不自由者の総数を2,657,058人として、安心生活政策課は認識しているようです。


いずれにしても200万人強と言うと、政令指定都市である北海道札幌市の人口が令和291日現在で1,973,432人であることから、札幌市民が全て車椅子を利用されて、全国の各地域で生活をしていると考えればイメージがしやすいかも知れません。


それだけの人数が日本の各都道府県に散らばって生活をしているのに、実際の街中ではそう頻繁に見かけることがありません。


その点について大塚さんは「施設のバリアフリー化の問題」と「助け合いの精神が欠如」により、障害を持たれている方が外出をしない(したくても出来ない)問題があると指摘しています。

この指摘は障害を持たれている方だけでは無く高齢者にも当てはまる考え方です。


実際に「国土交通省総合政策局_安心生活政策課」統計調査は、高齢者の外出頻度についても統計調査を行っています。


この統計によると年齢が高くなるほど日常における外出頻度が減少しているようです。


外出頻度が減少し、宅内引きこもりが増加すると体力的に衰えが加速されることになります。


令和元年に厚生労働省でまとめられた日本人の平均寿命は男性で81.41歳_女性では87.45歳となっています。

これを世界的な統計調査として主要国で比較すると女性は1位、男性は2位となります。



医療技術の発展や健康に対する意識、食生活など日本人の長寿に関する研究は幾多もありますが、これだけの長寿国としての幸福度に関してはどうなのでしょうか。


産業精神保健研究機構では、各国の学術研究機関の報告をもとにした「世界幸福度調査」を実施して、ランキングデータを公表しています。


http://riomh.umin.jp/happy.html


この国際的調査は世界の156か国が対象となり2012年から毎年行われていますが、WHO-HPQ日本語版と同様にキャントリルラダーCantril ladderと呼ばれる11件法を用いて主観的な幸福度を調査するとともに、1) 一人当たり国内総生産(GDP)、2) 社会保障制度などの社会的支援、3) 健康寿命、4) 人生の自由度、5)他者への寛容さ、6) 国への信頼度 6項目を加味して順位付けし、世界ランキングを公表しているものです。


この統計調査によると、日本は2018年が54位で昨年(2019年)が58位でしたが、今年度(2020年)は62位に後退しており、3年連続で順位を下げています。


幸福度統計において、日本で特に低いのが「寛容さ」となっています。


産業精神保健研究機構による回帰分析の結果からのレポートでも、一人当たりGDPと健康寿命はいずれもポジティブ感情にもネガティブ感情にも有意な影響を及ぼしていないとされています。


つまり「長寿=幸福度」では無いという結果です。


一方、社会的支援と人生の自由度はいずれもポジティブ感情にもネガティブ感情にも有意な影響を及ぼしています。


これらのデータから、特に日本におけるポジティブ感情が低いことについては「寛容さ」の低下に起因する部分が大きいと推測され、前述した大塚さんの意見を裏付ける結果となっています。


これらのデータは高齢者や肢体不自由者だけに限定した統計調査ではありませんが「長寿=幸福度」では無いと言う点については、今一度考えてみる必要があります。


身体的な衰えや不自由があっても、積極的に社会と関わり続けられる環境の構築が幸福度に影響すると推測されるからです。


例えば、建物段差などによる物理的な部分であるバリアフリーの積極的な改修や、身体ハンデを持っている方への手助けが自然に行われる意識改革です。


高齢による身体の衰えは誰しも起こることですが、日本人の麗しきメンタリティーにおいて「人様に迷惑をかけてはいけない」と言う面があります。


ですが高齢者や肢体不自由な方が安心して、積極的に外出できる環境の構築が私たち「100年先も誇れるまちを、みんなで」とのスローガンを掲げる「宇都宮プライド」だと思うのです。


具体的には物理的な面、例えば建物や公共交通機関などのバリアフリー問題というハードルがあります。


宇都宮市では積極的に、公共交通機関におけるバリアフリー化の推進を行っています。


では、民間施設におけるバリアフリーはどうなのでしょうか?


アクセシブル・ラボによると、車いすユーザーは外出する際に「行きたいお店」よりも物理的に「入れるお店」を選ぶ傾向にあり、外出する場所の選択肢が少ないとしています。


アクセシブル・ラボでは、情報提供事業としてホームページの中で車椅子利用者の方々の心理的負担が少ない店舗情報の掲載も行っています。

掲載条件は以下の通りとなっています。





「バリアフリー」だけでは「みんなが笑顔で楽しく外出できる社会」は実現しません。


「ドアを開ければ、次の人がくるまで抑えて待つ」

「重い荷物を持って困っている人がいれば手を貸す」


そんな、ちょっとした日々の互助精神が何よりも大切です。


幸福度の高い社会の実現には、成熟した市民の存在が不可欠だからです。 


私たちは、社業である不動産事業を通じて快適な住環境をご提案するとともに、車いすユーザーの社会参加を促し、楽しく交流できる機会の創出、サポートを行っています。


買い替えや住み替え、買取案件やバリアフリー改修など、お気軽にご相談下さい。


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私、荻原功太朗(宅建士・不動産コンサルティングマスター)は資産家の皆様を対象とした、投資物件の限定情報のご紹介、コンサルティング業務を担当致しております。不動産売買のご相談についても、ご指名頂ければ対応させて頂きます。
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